本場を超える日本の技

本場を超える日本の技。 フランス料理やイタリアのコーヒー、アメリカのジーンズ―これら欧米諸国の「舶来品」は日本で進化を遂げた。「日本製」の製品は、本場の趣向を残しつつも、日本人のスタイルを取り入れ、本場を超えた新たな商品へと進化している…

タグ: 日本,舶来品,本場

発信時間: 2012-02-17 15:48:07 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 

アイデアを加える

細部にこだわり、技巧を追求する以外に、日本のデザイナーは大胆にアレンジを加えることがある。そして、そのアレンジはしばしば本場を超える。 

辻本仁史さんは自身のブランド「リアルマッコイズ」を立ち上げ、日本全国に店を持っている。フライトジャケットやネルシャツ、Tシャツ、ジーンズなどを販売し、日本のファッション雑誌で度々取り上げられている。また、同ブランドはアメリカに逆輸入され、人気を博している。 

辻本さんがアメカジに魅了されたのは18才の時。1978年に40日間をかけてアメリカ大陸を横断し、たくさんのジーンズやTシャツを購入、日本に帰ってから、大阪の古着屋にすべて売り払った。 

その後、辻本さんは大阪でアメカジの古着屋を開店、それが呼び水となり、その地域は現在「アメリカ村」と呼ばれている。しかし、辻本さんは古着ではなく、最高のアメカジを販売したいと思い、神戸で自身のブランドを立ち上げた。

辻本さんは、「ジーンズはファッション界最大の発明」、「世界を征服した」と話した。辻本さんのデザインするジーンズは単純にアメリカのデザインをマネするのではなく、自身のスタイルを採り入れている。また、必ずアメリカ製のチェックを使用し、ジーンズに重量感を加えている。 

「デザインを100%マネするのは難しくない。ただ重要なのは細部にこだわることではなく、何かを変えることだ。」辻本さんはこう話した。「私はデザインするときに、何を変えればより格好よく見えるかを考えるようにしている。例えば、元のデザインがやや広めに作られていたら、もっと日本人の体に合うように調整する。」 

辻本さんのデザインする服は安くない。フライトジャケット1着3000ドル以上、Tシャツであれば250ドル、ジーパンは350ドルもするが、非常に人気があり、手に入りにくい。

アメカジは高度成長期の際に大量に輸入され、そのときにたくさんのファンができた。辻本さんのブランドを購入する人は30~50代の人が多い。辻本さんは、「昔はアメリカから輸入した古着を買いあさっていたが、今は私のブランドを買ってくれている」と話した。

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