日本初の格安航空会社(LCC)「ピーチ」が3月1日、運行を始めた。最初の便となる新千歳空港行きの便が同日朝、関西空港を離陸した。
「ピーチ」は、全日空と香港の投資会社「ファーストイースタン・インベストメントグループ」などが出資。関西空港を拠点に、3月より福岡と新千歳に乗り入れを開始した。ジェット機はエアバスA320を採用した。同社の発表によると「関空‐新千歳」線の片道が4,780~14,780円、「関空‐福岡」線の片道が3,780~11,780円となっている。
料金は搭乗時間や予約時によって異なるが、ともに最低価格は一般の航空会社の半額以下となっている。就航記念として、さらに格安の特別チケットも販売しており、両航路ともに往復で500円、片道なら250円。3月1日から3月24日までの限定販売で、全座席の10パーセントが特別チケット用に充てられる。
「ピーチ」の就航により、日本では航空会社と鉄道・長距離バス会社との顧客争奪戦がし烈になる。「ピーチ」の代表取締役CEOの井上慎一氏は先ごろ、新華社の記者の取材に対し、日本初のLCCとして、より安価な航空券を日本のお客様に提供していきたいと述べ、今後、中国や韓国を含めた多くの航路を開拓していきたいと抱負を語った。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2012年3月3日