▽手術を受けるため、仕事にも就かず
「寝る時、目をしっかり閉じることができません。両方の顎が、食事をするたびにガンガン響きます。ここ数年は、次回の手術のための準備をするために毎日を過ごしてきました」-----。中国国内や韓国を渡り歩き、「紅粉宝宝」さんは自分の身体に無数の傷跡を残した。中国では、広告につられて美容サロンにばかり足を向け、ちゃんとした病院に行ったことがなかった。「溺れるものは藁をもつかむ」状態の彼女は、韓国に出向き、1年間そこで住み手術を受けた。修復手術を繰り返しながら、「これで私はより綺麗になれる」と固く信じ続けた。
400万元以上という高額の手術費用について、彼女は、「私はいつも手術の準備をする毎日なので、働く時間はありません」と説明した。実家は大変裕福で、両親は娘を溺愛しているという。彼女はずっと、整形手術のことは両親に隠しており、さまざまな口実で両親にお金を無心し、手術費に充てていた。今回の取材では、特大サングラスとマスク姿で写真撮影に応じた。「両親に私だと気づかれたくありません。家族には絶対に影響を及ぼしたくないのです」。「紅粉宝宝」さんは、うなだれた様子で話した。
「人民網日本語版」2012年3月9日