学生時代の文通相手から届いた手紙を大事に保管している高原さん |
南京のあるネットユーザがこのほど、BBS「西祠胡同」のコミュニティ「減圧一族」に、「13年前に文通していた南京鄭和初級中学の生徒を探しています」と書き込んだ。この「尋ね人」投稿は、皆の「昔を懐かしむ気持ち」を触発し、ネットユーザは次々と、遠い昔にペンフレンドと交わした温かな交流について書き込み、「回顧ブーム」が沸き起こった。「まるで、昨年一斉を風靡した台湾映画『あの頃、君を追いかけた』のように、我々は皆、お互いがかつてのペンフレンドだったような錯覚に陥った」とあるネットユーザは書いている。
多くのネットユーザが、当時ペンフレンドとやり取りした手紙を残していた。例えば、南京で働く「80後(1980年代生まれ)」の高原さん(女性)は、16年前の文通相手と今も連絡を取り合っているという。その後インターネット時代が到来し、高原さんは、インスタントメッセンジャーなどで知り合った100人以上のネットフレンドとも親しくしている。「70後(1970年代生まれ)」や「80後」にとって、これは彼らの誰もが共有している「時代の記憶」といえるだろう。ネット時代が来て、素早く簡単に誰とでも友人関係を持てるようになったが、その中には利益優先や上っ面だけの関係もある。その反動か、ペンフレンド時代の温もりや純真さを、人はつい懐かしがってしまうようだ。
「人民網日本語版」2012年3月13日