「富二代」の8割、「親の事業を継ぎたくない」

「富二代」の8割、「親の事業を継ぎたくない」。 中国のファミリー企業は軒並み、今後10年で二代目世代に交代する時期を迎える…

タグ: ファミリー企業,創業者

発信時間: 2012-03-16 12:43:46 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 

中国民営企業のうちファミリー企業の割合は極めて高い。このため、中国民営企業が今後10年、全面的な「世代交代」や「後継者の危機」といった問題に直面することは避けられない。「二代目」企業家に降りかかる挑戦や圧力は、過去には存在しなかったものだ。余教授は、後継者の危機問題の根底には、「プロフェッショナル・マネジメント」システムが確立しておらず、ファミリー企業の管理パターンや絆の関係に比べて、極めてぜい弱であるという理由が存在すると指摘。現代社会の根底を成す価値観が失われた上、工業化文明の発展期がかなり短いことから、中国ファミリー企業にとって、現代企業体制に向かい、規範化管理やチームワーク確立を実現させることが、極めて困難になっている。ファミリー企業は、創業者の人格による影響が大きく、その影響は後継者に大きな課題となって押し寄せる。また、世界経済のグローバル化、世界市場の共有化、国内・海外競争の合流、市場の細分化などから、二代目が後を継ぐ時代と父親の世代との間には、本質的な違いが生まれており、「その日その日の日銭を稼ぐ」方式の単純な競争パターンでは、利益を得ることはすでに難しい時代となっている。複雑に絡み合うさまざまな環境のもとで、国内・海外の各種要因の中庸を取るような方策決定が迫られる「二代目」社長には、極めて高い個人的資質と経営能力が求められる。

余教授は、ファミリー企業後継者のタイプを6種類に分析した。また、創業100年の歴史を誇る老舗企業の特徴として、▽信用を重んじる▽学習・適用能力が極めて高く、環境の変化に順応できる▽常に向上心を維持する---の3点を挙げた。

中国ファミリー企業の初代創業者の多くは、後継者問題の危機に瀕している。上海交通大学中国企業発展研究院院長を務める王方華教授は、「二代目」が後を継ぎたがらない理由として、長い間、父親たちの苦労や孤立無援状態を見てきたことを指摘している。王教授は、「政府は、中国ファミリー企業の後継者問題をもっと重視し、企業が経営環境改善において、二代目に順調に引き継げるような支援措置を講じるべきで、決して放任してはならない。職業化やプロフェッショナル・マネジメントという課題は、二代目が親の後を継いた後、時機が熟せば、自然に解決するだろう」とコメントした。

「人民網日本語版」2012年3月16日

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