宇治市は抹茶の名産地であるだけではなく、平等院などの世界文化遺産もあり、それ以外にもとても貴重な特色がある。それはのどかなおもむきと美しい風景である。宇治川一体は夏にはエメラルドグリーンの並木道に、春には美しい桜並木に包まれ、ここに来ればのんびりとした癒しを感じる事ができる。宇治が昔、貴族に最も愛されたリゾート地だったことも納得できる。
平等院は西暦1052年に創建され、平安時代に栄華を極めた藤原頼道が父道長の別荘を寺院に改めたものである。正に仏教の末法思想の世に建てられた浄土信仰を象徴する庭園である。その様式は後世の日本庭園の重要な基準となっている。