宇治には平等院以外にも世界文化遺産である宇治上神社がある。ここは日本最古の神社であり、平安時代に創建されたものだ。本殿は保存状態が良く、現存最古の本殿とされており、国宝に指定されている。境内にある湧き水は桐原水と呼ばれ、宇治七名水の一つである。鎌倉時代に建てられた拝殿もまた、日本の重要文化財に指定されている。橋寺放生院は飛鳥時代(西暦604年)に創建された寺院で、大化2年(西暦646年)に元興寺の僧道登によって宇治橋が架けられ、寺は宇治橋を守るために建造されたため、「橋寺」とも呼ばれている。その後、宇治橋が洪水で崩壊し、人々は魚霊による祟りであると思い、塔の島に「十三重の塔」を建造し、橋寺の放生池で魚を放流する儀式を行い、魚霊を供養したため、橋寺は「放生院」と呼ばれるようになった。