3月31日付けの「環球時報」は、春になるたびに中国の砂嵐は日本と韓国メディアの間で話題になると伝えた。韓国「中央日報」は30日、中国の東北地域から来た「特急の砂嵐」は朝鮮半島にますます頻繁に影響を及ぼすようになっていると警告した。気象専門家は、今年4月から5月に中国の砂嵐が韓国を襲うと予測。また報道は、「中国の東北地域からの砂埃はわずか12時間でソウルに到達する」とした。
「中央日報」によると、中国の東北3省には韓国の約1.2倍の面積のトウモロコシ畑があり、秋の収穫後から翌年5月にかけてこの広い耕地には何もないため、風が吹くと埃が舞う。中国東北地域のトウモロコシ畑は「春の招かれざる客」である砂嵐のもう一つの源となっている。
「環球時報」の日本駐在記者は、3月中旬から日本国内で「中国の砂嵐が日本と韓国の春に影響する」と言われ始めていることに気がついた。レコードジャパンのウェブサイトは、「中国は砂嵐のピークに入り、多くの死傷者が出た」と報じた。また、ある日本メディアは、中国の大気汚染は深刻であるため、中国の砂嵐には猛毒が含まれ、日本人の体に影響を及ぼすと誇張して報道した。
これらについて、中国の気象専門家は、「砂嵐は世界範囲の天気の影響を受けるため、日本と韓国を襲う砂嵐が『中国から来た』と単純に言うことはできない」と何度も述べている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2012年3月31日