中国青少年研究センターは11日、「中日韓米・高校生比較研究報告」を発表。米国や日本、韓国の高校生に比べて、中国の高校生は強い国家意識や現実的な人生観を持っていることが明らかになった。中国共産主義青年団の機関紙「中国青年報」が報じた。
同研究は、同センターと財団法人日本青少年研究所、韓国青少年開発院、米アイデア・リソース・システムズ社が合同で昨年10‐11月に実施。中国は30校の2232人、日本は2453人、米国は1029人、韓国は2292人を対象にした。
同センターの孫雲暁副主任は取材に対して、「中国の高校生の心理状態は全体的に積極的で、自信に満ち、意思が強いが、多くの悩みやなども抱えている」と指摘。さらに、中国の高校生のうち79.4%が国の発展と個人の発展には密接な関係があると感じているという興味深いデータがあることに関して、「高校生らは激動の時代であることを感じ取っているということ」と語る。
▽中国の高校生、外国文化にあこがれるが知識は限定的
同調査から分かる中国の高校生像を孫雲暁に聞いた。以下はその内容。
-----この研究が実施されるようになって6年になるが、全体的に見て、中国の高校生にはどんな特徴があるのか。
「多くのデータが、中国の高校生は自信に満ち、将来には輝かしい希望があると考えるなど、前向きな視野を持っていることを明らかにしている。これは中国の経済が飛躍的な発展を遂げていることと関係があるだろう。報告によると、回答者の88.9%が中国の経済はこれからも発展し続けると考えている。また90.2%が中国人であることに誇りを感じている」
「ただ、前向きなデータかというと、そうでもない。回答者の48.7%が自分で選択できるなら、「ほかの国に生まれたかった」と答えている。これは韓国に次いで2番目に高い比率。