-----中国の高校生の海外の文化に対するあこがれをどのようにみるか。
「これは中国が1978年に実施した『改革開放』の影響が深く行きわたり、外の世界がどんなものかを見、最先端の文化を学びたいというのが、国民の共通の認識となっていることを表している。また、中国の学生は米国の映画や日本のアニメをよく見るなど、西洋の文化に大きな魅力を感じていることも明らかになっている。このような状況下で、いかに中国の学生が自国文化に対する理解や認識を深めるよう助けるかは、特に重要なことと言えるだろう」
「ただ、国外に行ったことがある高校生の割合は中国が26.5%と最も低かった。つまり実際の体験が欠けているため、中国の学生は外国のことをあまり理解しておらず、外国に対するあこがれは幻想がもとになっているということ。同割合が最も高かったのは日本で58.1%」
「この点については、日本の教育戦略を手本にすべき。日本は1980年代に、『日本人を世界に通じる人に』という目標を掲げ、修学旅行を伝統の一つとして構築。小学校は毎年1日、中学校は毎年3?4日、地元以外の地域に、高校は国外に必ず1週間以上行くようにと規定した。高校生が国外に行く際の費用はほとんど自己負担で、保護者は「子供に対する投資」ととらえて支持している。修学旅行は学生が実地体験する機会となり、多岐にわたる文化交流を促進した。また、学生に世界レベルの視点を胸に抱き、正しい判断力を持つよう助けてきた」
「青少年は体験の中で成長を遂げるもので、『世界を見る』という体験や視野の拡大を切に必要としている。中国の高校生に対する教育も、学生が旅行に出かけたり、体験活動をしたりできるよう取り決めるべきだろう」。
「人民網日本語版」2012年4月20日