-----何が中国の高校生をこんな気持ちにさせるのか。
「問題の核心は教育のあり方だと思う。中国の高校生は中国の発展に関しては絶対的な自信を持っているものの、国内の教育の現状には満足していない。つまり、ほかの国に生まれたかったというよりは、もっと別の教育を受けたいということだろう。競争が激しい現在の教育体制では、高校生は大きなプレッシャーにさらされている。また今の教育には創造力が欠けているため、イノベーション性があり、意義のある知識を学ぶのは難しい」
「もう一つ中国の教育に問題があることを示すデータとして、1999年に初めて中国全土の小中学生に実施した調査の結果がある。小中学生の半分以上が、勉強の時間が過度に長く、睡眠不足であることが明らかになった。一方、2010年に実施した同調査では、8割以上の小中学生が睡眠不足であることが明らかになり、ここ10年この問題は改善されるどころか、逆に深刻化している」
「そのため、回答者の88.2%が外国の文化や生活に興味をもっていると表す回答をし、国際交流や海外留学に対する強い願いがあることを示した。この比率は4カ国の中で最も高い」