世界ボクシング機構(WBO)のインターコンチネンタル・フライ級チャンピオンである中国の馬一鳴選手は21日、北京で行われたタイトルマッチで日本人挑戦者・北川孝明選手と対戦。北川選手を病院送りにした。幸い北川選手の容体に心配はないという。中国のタブロイド紙「新京報」が報じた。
「龍魂」と題された同プロボクシングショーには中国や日本、ロシアの選手12人が参加。うち注目の一戦がフライ級チャンピオンの座をかけた馬選手と北川選手のタイトルマッチだった。2人は昨年にも一度対戦しており、その時も馬選手に軍配が上がった。
北川選手にとってはリベンジをかけた今回の試合だったが、「クレイジーモンキー」との異名を持つ馬選手のフットワークやスタミナなどの実力には及ばず、第1ラウンドから連打を受けダウンする場面も。そして第8ラウンドに再び強烈なパンチを受けた北川選手は仰向けになって倒れTKO負けを喫し、馬選手の防衛を許した。
試合後、馬選手サイドが勝利の喜びに沸いている際、北川選手はマット上に倒れたまま動けなくなり、そのまま病院送りに。容体が心配されたが、スタッフらは、「疲労が重なってスタミナが持たなかった上に強烈なパンチを受けたことが原因」と説明。日本代表団の団長は「中国のプロボクシング選手の実力に驚いた」と負けを認めた。一方のチャンピオン馬選手は「次の目標は世界チャンピオン」と宣言した。
「人民網日本語版」2012年4月24日