▽ガイド代わりにセルフナビゲーション
今回のスマート観光地構築の最大の目玉は「セルフナビゲーション」の導入だ。「旅客はスマートホン(多機能携帯)やタブレットパソコンで、『セルフナビゲーション』のシステムを使うことができ、好きな観光ルートを選ぶことができるようになる」。
同委員会は現在、ソフト開発にすでに着手しており、旅客は各観光地の公式サイト、または観光地のサービスショップで、『セルフナビゲーション』を携帯にダウンロードすることができるようになる。サービスショップではツアーガイド機を受け取ることも可能だという。同責任者によると「セルフナビゲーション」は観光地の案内だけでなく、関連の歴史やエピソード、人物などの紹介もしてくれる。
故宮博物館や天壇など北京市内の有名観光スポットでは現在、この「セルフナビゲーション」がすでに導入されている。しかし、まだ改善の余地があり、今後さらに観光地の観光ルートや遊覧方法などを融合させるなど、さらにバージョンアップしたシステムを導入し、旅客にさらに便利な「ガイド」を提供する計画だ。
▽観光地の「混雑状況」を携帯に送信へ
同責任者はさらに、今後4年をめどに、観光地に内部のネットワークと連結しているセンサーを設置して、混雑状況をリアルタイムで外部に知らせるシステムを形成する計画。実現すれば、旅客はインターネットを通して混雑状況を知ることができ、今後は天気予報のならぬ、「混雑予報」を携帯に発信するソフトも開発したい考えという。
「人民網日本語版」 2012年5月11日