陸上男子110メートルハードルの劉翔は、人々の不安を再度払拭した。中国の「飛人」は19日夜、ダイヤモンドリーグ上海大会で、雨が降りしきり気温が下がる中、米国の3人のライバルを突き放し、12秒97の今季世界最高記録を達成した。新華網が伝えた。
劉翔の好成績は予想をはるかに上回るものであった。劉翔は今回、米国選手アリエス・メリットが少し前に記録した、13秒03の今季世界最高記録を0.06秒短縮し、自身の今年初の室外記録を0.1秒短縮した。
12秒89という史上3位の記録を樹立した米国選手デビッド・オリバーは、13秒13で2位につけ、昨年の金メダリストのジェイソン・ リチャードソンは、13秒16で3位につけた。試合前、劉翔の最大のライバルと目されていたメリットは、13秒26と平凡なタイムであった。
19日夜、劉翔は3人の米国選手を退け、人々の不安を完全に払拭した。今回の成績は、陸上男子110メートルハードル王者への返り咲きを予感させる。今年29歳のベテランとなった劉翔は、4年間の努力を経て、オリンピックイヤーに再び世界一の実力を見せつけた。
劉翔は試合後、「今回の成績に満足しています。力を存分に出しきり、ミスを犯しませんでした。これまでずっと自信を持ち続けてきましたが、これほどの成績を記録できるとは思いませんでした」と語った。
「人民網日本語版」2012年5月21日