韓聯社23日の報道によると、日本の東北大学谷口宏充名誉教授が最近、研究成果を発表した。これによれば、2011年東日本大震災の影響を受け、今後20年以内に朝鮮の長白山が噴火する可能性が99%であるという。この発表が韓国メディアと韓国人学者に疑問を呼んでいる。
韓国「中央日報」の報道によると、谷口宏充教授は長白山のこれまで1100年間の噴火情況に対して調査を行い、10世紀に噴火してから、14世紀から20世紀までの間に合計6回噴火していることを確認している。この噴火がいつも日本の大地震と「関係がある」という。そのため、谷口宏充教授は2011年3月東日本大震災の影響を受け、長白山は2019年までに噴火する可能性を68%、2032年までに噴火する可能性を99%と予測している。
韓国「朝鮮日報」によると、韓国の関係専門家は谷口宏充の研究成果を疑問視している。長白山は活火山ではあり、地下で確かにマグマが湧き返ることがあるものの、具体的な噴火時間を予測するに十分な科学的な根拠はない。韓国の全北大学の趙奉坤教授は、日本の地震と長白山火山の噴火の歴史的な統計により、今後の噴火を予測することは、科学者としてこじつけとしかいえず、科学的な根拠がない主張であると分析している。韓国の釜山大学の尹成孝教授も、科学的な角度から具体的な時間を予測することはとても冒険的で、慎重に評価する必要があるという。韓国地質鉱物資源研究院の火山学者も、今までさほど多くない観察データに基いて、火山の具体的な噴火時間を予測することは難しいと指摘している。
韓聯社によると、谷口宏充教授は23日、自分の予測について異なる見方があるけれども、自分は「正確な事実」に基いて結論を導いたといっている。長白山火山が20年以内に爆発するといったところで、爆発指数はたったの4-5で中型火山爆発である。米国地質調査局の資料によると、火山爆発の指数が5あるいはそれ以上に達する場合、深刻に認定されるとしている。
韓聯社によると、韓国記者の「朝鮮の第三回核実験によって長白山火山の噴火を誘発することがあるか」という質問について、谷口宏充氏は「可能性がない」といっている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2012年5月25日