東日本大震災と津波の被災地(資料写真)
「今日日本」5月23日の報道によると、日本の東北大学の研究者は、2011年の大津波からの精神的ストレスが一部分の生存者の大脳の萎縮を誘発していることを発見した。科学者は、この機会を生かして心理的なショックが神経に与える影響を研究するという。
より外傷後ストレス障害(PTSD)を理解するため、研究者は42人の健康な青少年を選出し、彼らの2年前の頭部スキャンと津波が発生してから4ヵ月後の状態を比較した。その結果、外傷後ストレス障害を患う人には眼窩前頭皮質に萎縮傾向があることがわかった。眼窩前頭皮質は脳の決定を制御し、情緒を調節する部分である。
この研究の中心者である関口さんによると、眼窩前頭皮質の体積の変化が外傷後ストレス障害の程度と関係があるという。これまでの研究でも、外傷後ストレス障害患者の脳に変化があることはわかっていたが、今回の研究で初めて脳のどの部位に変化が発生するかが指摘された。
これらの発見の意義はまだ明らかではないが、医者と患者に利益がある。関口さんは、「これらの変化は永久性ではなく、これまでの多くの研究によるとある療法と妨害原因の影響を受け、脳の変化の改善が可能だ」と発表した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2012年5月25日