▽言語技術や分析能力を特に重視
FBIの外国語プロジェクトの報道官は取材に対して、「全米第4の都市であるヒューストンは重要な国際金融貿易の中心で、世界的な医学センターや宇宙飛行センター、海洋科学研究センターなどを抱える。同地のグローバル化が進むにつれ、一層多くの国や地域の優秀な人材が集まるようになっている」と指摘。「外国語に堪能な人材が不足し、その分野の業務が増加し続けているため、FBIは第1回目となる大規模な採用試験をヒューストンで開催。流暢に英語が話せ、さらにもう一つの外国語に精通している人材を探している。応募者は500人を超える見込み」とした。
一方、FBIで中国語の翻訳を担当している言語専門家は取材に対して、「FBIは現在、中国語を話せる要員の増員を迫られており、非常に重視している分野。なぜなら、中国は対外開放を進めており、国際事務や国際交流への参加も増加し続けているから。また、中国大陸は巨大な貿易市場であるため、米国との交流やコミュニケーションも日に日に活発化している」と指摘している。
同専門家自身も英語と中国語に精通しているほか、広東語や福建省、上海などの方言も堪能で、「言語要員はほかの同僚の耳であり目であり口である。そのため、応募者の言語能力を評価する際、学歴などのハード指標以上に、言語技術や理解、分析能力などのソフト指標をより重視する」と語った。