唐山で28日に発生した地震の直後に学校で教師が生徒を連れて冷静に緊急避難する様子を撮影した6分間の動画が30日、動画共有サイトにアップされ、ネットユーザーの注目を集めた。アップロードからわずか数時間後の同日午後5時の時点で、動画に寄せられたコメントは、なんと98ページに達した。中国青年報が伝えた。
唐山市で28日、マグニチュード(M)4.8の強い地震が発生、翌29日にもM3.2 の地震が発生した。かつて、1976年7月28日に発生したM7.8級の大地震によって、唐山は一瞬にして廃墟と化した。この大地震で24万2千人が犠牲となり、16万4千人が重傷を負い、唐山の人々の心に忘れ難い痛みを残した。
6分間の動画は、唐山英才学校の教室に備え付けられた防犯カメラが撮影したもので、28日にM4.8の地震が起きた直後、冷静に順序良く避難する生徒たちの様子が記録されている。
この動画をネット上に公開した裏には、「学校PR」という学校側の思惑が隠されている。唐山英才学校の劉中山校長は、これについて決して否定していない。 しかし、「この動画がネット上で評判になることが、より多くの人々、特に教育関係者が緊急避難を重視するきっかけとなるよう望んでいます」と強調した。
「本校では、2週に一度、避難訓練を実施しています。1回の訓練に要する時間はほんの数分です。しかし、実際に災害が起きたとき、訓練の効果は測り知れないものがあります」。このことを裏づける動画を後ろ盾に、劉校長は自信たっぷりに話した。
「人民網日本語版」2012年5月31日