中国湖北省武漢市の大学に通う学生のカップル達が、恋愛をテーマとしたショートフィルムに出演し、ネット上で話題を集めている。動画投稿サイト「優酷網」では、わずか11日間で、アクセス人数が延べ100万人を上回った。長江日報が伝えた。
このショートフィルムには、武漢大学、華中科学技術大学、武漢理工大学、中南財政経済政法大学、中南民族大学、湖北大学の各大学の在校生が出演、全員身分を明かしている。すでに結婚しているカップルは、その事実も明らかにしている。まるでキャンパスを舞台にした愛情ドキュメンタリーだ。
「卒業しても一緒 初めての身勝手な愛」と題するショートフィルムは、華中師範大学武漢マスコミ学院写真学科2年の彭諸謔ウんが監督を務めた。彭さんによると、来月8日に上映予定の青春純愛映画を盛り上げる役目を果たすため、このショートフィルムを撮影するよう、あるPR会社が彼に打診してきたことが映画制作のきっかけという。映画上映前に、大学生に共感してもらうことが目的だった。
彭さんは、「大学キャンパスで育まれた恋人同士の愛情が、社会のしがらみや名誉利益の制約を受けてはならず、勇気を持って愛情をとことん追求すべきだというのが、ショートフィルムのテーマです。ここに出演している人物は全員、実在の人物であり、彼らの語るセリフも全て、自分たちの考えを語ったものです」と話した。
「ネットへアップロードしたのは、私ではありません」。彭さんは、ショートフィルム完成後、依頼者にフィルムを渡したという。この作品がネットで大ブレイクしたことについて、彼は「全く思いも寄らなかった」と語った。
彭さんにショートフィルムの制作を依頼した劉さんは、「PR会社が来月上映予定の青春純愛映画の前評判を盛り上げるために、このショートフィルムの制作を企画、彼に委託したことは間違いありません。これをネット上で広めることは、映画PR活動のひとつです」と語った。
ショートフィルムに出演した男子学生は、「ショートフィルム制作の目的は、キャンパスのラブストーリーを広く宣伝することがひとつ、本命映画の上映に向けて盛り上げることがひとつだと、撮影者から聞きました。自分の恋愛が、大学生の恋愛の典型的タイプに属するかなと思って出演を決めました。ギャラはチョコレート1箱でした」と語った。
「人民網日本語版」2012年6月1日