楊陽さんは、「私の大学受験のために、両親は『月光族(その月の給料を全部使い果たす人々)』になってしまいました。家庭教師代、サプリメント代、受験用アパートなど、受験のための費用は、1カ月1万元近くに上っています」と話した。
南昌市第二中学・高等学校の呉勤校長は、「大学受験費用と言えば、基本的には、出願料など微々たるものです。しかし、補習大、サプリメント代、住居費などのプラスアルファによって出費はぐんと跳ね上がります。経済条件がごく普通の家庭でも、やはりよその家と同じように、学校の近くに2千元(約2万5千円)を出してアパートを借り、子供の勉強に付き添ってやります。それをしなければ、親は子供に申し訳なさを感じるものです」と語った。
寧夏回族自治区社会科学院文化研究所の牛智副所長は、「物質面で投資する背後には、保護者が受ける『精神的苦痛』があり、それは数値化できません。これではまるで、試されているのは受験生本人ではなく、親の方です」とコメントした。
「人民網日本語版」2012年6月9日