英国のヒュー・ロバートソン体育・五輪担当相は、13日に行われた記者会見で、「ロンドンオリンピック・パラリンピックの準備作業は順調に進んでいる。全工事の予算削減状況も上々で、93億英ポンド(約1兆1430億円)だった当初予算を最終的には約5億英ポンド(約615億円)節約することが可能となった」と語った。新華社が報じた。
ロバートソン相は、「開幕まであと数週間あるが、我々の準備作業はほぼ終了し、安心している。オリンピック公園建設工事の進展状況は計画通りで、予算執行状況も、まるでお手本のような素晴らしい状態だ」とコメントした。
ロンドン五輪財政支出部門の責任者は、「会場各施設の建設工事はほぼ終了。6年に及ぶ建設期間を経て、ロンドン西部の工場跡地が世界一流なスポーツ設備を備えたオリンピック公園へと変貌を遂げた。オリンピックパークと選手村の建設作業に携わった労働者は、6年間で4万6千人に上った。このうち10%は当時失業者だった」と話した。
20億英ポンドの緊急対応費を含むオリンピック予算93億英ポンドは、2007年に修正された額で、ロンドンが2005年にオリンピック開催を最初に申請した時点での予算の4倍に膨らんだ。英国政府担当者とロンドン五輪組織委員会は当時、最初の予算編成の際に、増値税、安全・防衛対策超過費用、ロンドン五輪財政支出部門が担当するロウアー・リー・バリー(Lower Lea Valley)地区の改修費などの多くの支出項目を組み入れていなかったことが、修正の理由だと説明した。(編集KM)
「人民網日本語版」2012年6月16日