山東省日照検験検疫局はこのほど、日本から輸入されたサンマ24トンから基準値を超える重金属カドニウムが検出され、関連法律に基づき日本に送り返したことを明らかにした。中国之声「央広新聞」が報じた。
日照検験検疫局職員は13日、日本から輸入されたサンマに対して抜き打ち検査を実施したところ、重金属カドニウムの含有量が基準値をオーバーしていたことが判明した。このサンマは、5月に輸入検査申込書が提出されたもので、計2400箱、重さ24トン、456万円(約31万元)相当という。品質基準を満たさなかった上、安全上の隠された深刻な問題が見つかったことから、関連部門は法律に基づき、これらの輸入サンマを日本に送り返す処置を取った。
カドミウムの毒性はかなり強い。カドミウムに汚染された空気や食品は、人体に対して重大な危害を及ぼす可能性があり、カドミウム中毒を引き起こす恐れがある。カドミウムは、電気メッキ業、化学工業、電子業、原子力エネルギー工業など各業界に広く応用されており、排出ガス、廃水、固形廃棄物が環境に入りこむと、環境汚染がもたらされる。今回問題となったサンマが福島原発の放射能漏れ事故と関係があるかどうかについては、日本でのさらなる調査を待たなければならない。中国の検査・検疫部門は現在、いかなる有害食品の輸入も許可することのないよう、監視測定の強化を徹底している。
「人民網日本語版」2012年6月19日