毎日地下鉄に乗って通勤するサラリーマンにとっては、混み合った車内の不快さや、座席に残された新聞、ガムの紙などのゴミなどにイライラすることだろう。しかしフランス・パリでは全く違った電車の車内環境が存在する。
英「デイリー・メール」の9日の報道によると、パリ市中心地区とベルサイユ宮殿を結ぶRER Cラインの電車のインテリアは、まるでベルサイユ宮殿と同じぐらい豪華だという。車内の通路には金色の彫刻が置かれ、天井には豪華な絵が描かれ、壁面には映画が上映され、車両の中には本棚が設置されたものもある。車内ではベルサイユ宮殿で最も華麗な鏡の間やルイ16世の図書室などを見ることができる。
列車をこのように改装した目的は、ベルサイユ宮殿の様々な姿に興味を持ってもらうためで、改装費用もベルサイユ宮殿側が負担した。同列車は年内に運営開始し、年末までに同様の列車4便を投入する計画だ。
RER Cラインはパリでも利用客の多い路線の一つで、1日の利用客数はのべ55万人、そのうち10%が観光客だ。同路線はベルサイユ宮殿の他にもノートルダム大聖堂やオルセー博物館を経由しており、観光旅行に便利な路線となっている。「中国日報網」が伝えた。
「人民網日本語版」2012年7月12日