ニューヨーク州の民主党議員のカーステン・ギルブランド氏、下院議員のスティーブ・イスラエル氏は米オリンピック委員会に連名で書簡を送り、米国代表団のユニフォームを今後は米国の労働者の手によって生産するよう主張し、こうすることにより10億ドルの経済効果があると称した。
スティーブ・イスラエル氏は、「米国の選手がオリンピック期間に中国製のユニフォームを着るとは、恥ずかしいことだ。我々は米国製の製品を推奨し、国内のメーカーと労働者を支援するべきだ。米オリンピック委員会は再検討の上、決定を下して欲しい」と述べた。
米オリンピック委員会のUSOCスポークスマンのパトリック・サンダスキー氏は、「世界のその他の代表団と異なり、米国代表団は個人がスポンサーであり、スポンサーの支援に感謝するべきだ。米国を代表するラルフ・ローレンと提携でき、光栄だ」と語った。
同氏は個人のツイッターでネットユーザーに回答する際、「ユニフォームが中国製であることに関する議論は無意味だ。ラルフ・ローレンは、米国選手を支持する米国企業だ」とし、「あなたたちはどこで生産された服を着ているのか疑問だ」と反対に問いただした。
ラルフ・ローレンの公式フェイスブックページでは、多くのネットユーザーが不満を表明しており、同ブランドの不買運動を実施するというコメントもあった。ラルフ・ローレンは、「同ユニフォームは、米国人のスポーツマンシップを表現している」とだけ回答した。
反対の声が相次ぐ中、一部からは「これは自由市場、および体育に国境はないという精神に背くもので、オリンピックのユニフォームを政治化するのは馬鹿げている」という声も聞かれた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2012年7月13日