男子110メートル障害の劉翔選手は11日昼、自身3度目となる五輪出場のため、上海からロンドンに向けて旅立った。偶然にも、この日は、2006年にローザンヌ世界陸上で世界記録を打ち立てた日と同じだった。今回のロンドン出発では、これまでのように故郷に戻り、なじみの散髪屋で散髪することも、家族や親戚と集まることも、験を担ぐ類のことも一切行わなかった。世界中から寄せられる復活への期待を感じながらも、「ただ普通に外出して食事をする」ような普段と変わらない気持ちでロンドンへ旅立った。華西都市報が伝えた。
偶然はさらに重なる。劉翔選手にとって五輪直前の試合となる陸上ワールドツアー・ダイヤモンドリーグ第8戦ロンドン大会当日の7月13日は、彼の29歳の誕生日にあたる。「僕はただ、自分自身と回りの人たちが、楽しく五輪に臨めるよう願っている。結果についてあれこれ考えても仕方がない」と彼は話した。