▽既婚の子女、75%が両親と別居
中国全国で16歳以上の人口の既婚率は62.3%、未婚人口の比率は31.2%。未婚男性は未婚女性より約7%多い。北京大学関係者は「既婚率・未婚率ともに高く、離婚率・同棲率がいずれも低いことは、中国では婚姻関係の安定性がかなり高く、伝統的な結婚観が依然として中国社会の主流であることを物語っている」とコメントした。
報告の統計データによると、全国の既婚の成年子女のうち、75.2%が両親と別居している。既婚の成年子女のうち、夫の住居(実家)で同居している割合は21.1%、妻の実家で同居しているケースより5倍多い。
家庭のタイプ別にみると、全国の婚姻カップルの13.2%が、成長した子女と同居していない「空の巣」家庭となっている。子供がいない「ディンクス」家庭はわずか1.4%。専門家は「両親と子女が同居するのが、我が国ではまだ最も主要な家庭の形態だが、『空の巣』家庭の割合が急増している。これにより、高齢者福祉や家庭介護、心のケアといった各種問題が今後いっそう深刻になることは避けられない」との見方を示した。
このほか、世帯構造にも変化が見られた。二世代世帯(両親と子女)の割合が最も多く、四世代世帯は全体のわずか1.9%だった。