29日から9月9日まで開催される予定のロンドンパラリンピック開幕を目前に控えた21日午後、中国体育代表団動員大会が北京で開催。中国残疾人(障害者)聯合会(以下「中国残聯」)副主席の王乃坤・国体育代表団副団長は、「ロンドンパラリンピックは、2008年の北京パラリンピックより競技水準が上がり、金メダル争いもこれまでになく激しくなるだろう。そのため選手は引き続き、『自らつとめ励んでやまず、勇気を奮い起して勝利を目指す』という障害者スポーツの精神を発揚し、優れた成績と共に精神的にも優れた収穫を得てほしい」と語った。「人民日報」が報じた。
471人からなる中国の同代表団からは、視覚障害者と肢体不自由者が参加する陸上競技や水泳サッカーなど15競技に、過去最多となる選手282人が参加する。うち、視覚障害者5人制サッカーやゴールボール、女子車いすバスケットボール、男子シッティングバレーボールなど団体競技4競技は初めて参加資格を得た競技。代表団の第1陣190人は21日夜、北京首都空港からロンドンに向かった。
中国残聯の張海迪主席は、「特殊なスポーツ競技会のパラリンピックでは、選手らの試合経過や成績だけでなく、障害者の強い意志や不屈の精神が世界に発信される。障害者選手はパラリンピックで勇気を奮い起して、力いっぱい戦うことで、障害者の能力を人々に見せることができるだけでなく、社会が障害者に対する差別や偏見を取り除くのを促進できる。そして、一層多くの障害者がスポーツを愛し参加し、身体能力を高め、社会生活にもっと参加することで、自分の夢を実現できるよう励ますことができる」と指摘した。
ロンドンパラリンピックには視覚障害、肢体不自由、知覚障害の3障害種の障害者向けの20競技、503種目が設置されており、166カ国・地域の選手4200人が参加すると見込まれている。
「人民網日本語版」2012年8月22日