2012年8月24日、生命時報は中国人の「メンツ」と「割り勘」の関係ついて、研究機関が実施したアンケート結果をもとに考察した。
中国人は友人などと大勢で食事をする際、先を争って自分が支払いをしようとする。しかし、心の中では多くのお金を使うことを快く思っておらず、矛盾を感じている人も多い。この矛盾を解決するためには、欧米でよく見られる「割り勘」が良い方法であるにもかかわらず、中国ではあまり支持されていない。
北京の数字100市場研究公司が今年4月、20~45歳の中国人565人を対象に実施したアンケートでは、56%が食事の際の割り勘を支持しなかった。なかでも既婚女性と35歳以上の回答者に不支持者が多く、80年代生まれの若者の回答は支持、不支持が半々だった。
食事の際、いつも代金を負担する人が存在する一方で、まったく声を上げず、いつもごちそうになる人々もいる。時間の経過に伴って、いつも負担する人は心の中で「ただメシ食い」の人たちを見下すことにもなりかねない。
しかも実際には、代金を負担する人が最も裕福であるとは限らず、多くの人がメンツのために先を争って支払うのである。中国人は心の中では割り勘が問題解決の方法と分かっていても、きまりが悪くて言い出せないのだ。