鼎湖山観光地区職員によると、27日の昼ごろ、観光客が鼎湖山の飛水潭のあたりでこのナマケザルを発見、多くの観光客や野次馬がもの珍しそうに取り囲んだという。知らせを受けた観光地区職員は、ナマケザルを鼎湖山林業執務所に抱いて連れ帰り、肇慶市絶滅危惧種野生動物保護センターに連絡した。
ナマケザルの主な棲息地は熱帯雨林帯。熱帯雨林は、中国国内では広西チワン族自治区や雲南省に分布している。鼎湖山は亜熱帯に属しているため、ナマケザルの棲息には適しておらず、冬になると凍死する恐れがある。保護センターがナマケザルの簡単な身体検査を行ったところ、右脚にスズメバチに噛まれた後が残っているほかは、全て正常だった。
肇慶市絶滅危惧種野生動物保護センターによると、保護センターは今後1週間、ナマケザルの隔離観察を行い、その後、省レベル野生動物救護センターに報告し、省内で生息に適した自然環境に帰すことを計画しているという。
「人民網日本語版」2012年8月30日