世界各地の風光明媚な観光地や有名リゾート地で、群れをなして隊列を組む中国人団体観光客。高級ブランド店の前に長蛇の列を成し、大・小さまざまなショッピングバッグを抱えた中国人買物客。5つ星ホテルのロビーで、大きな声で談笑する中国人。これらは、今ではすっかり見慣れた光景となった。中国青年報が伝えた。
中国人観光客は今や、世界観光業における中堅パワーとなっている。UNWTO(世界観光機関)の予測によると、2011年に延べ7千万人だった中国人海外旅行者数は、2020年には延べ1億人に達する見込み。海外メディアの報道によると、今後、海外旅行を楽しむ中国人は増加の一途をたどり、中国人観光客の海外での消費額は、またたく間にドイツ人と米国人を上回り、世界トップに立つ見通しという。
世界各地を歩き回る「黄色人種」中国人について、世界はいかなるイメージを抱いているのだろうか?早い時期に、ある海外の観光地で、中国語による「マナーを守りましょう」という注意書きが提示されたことは、中国人の自尊心を大いに揺さぶった。現在では、見識の広い中国人が、このような「差別」を真に受けることは無くなった。とはいえ、「礼儀の国」というイメージが世界中に確立しているかどうかについては、いささか疑わしい。
先週、中国版ツイッター「微博(ミニブログ)」に、「パリの高級ブランド店からミラノのショッピング街に至るまで、中国人を目にしない場所はない。しかし、中国人の海外旅行ブームが過熱するに伴い、中国人の対外イメージの核心部分も、次第に明確になってきている。中国人は、海外に出た折には、中国人のプラスイメージを保ち、急成長を遂げている国の国民としてあるべき姿を世界に示すよう尽力してほしい」という書き込みがあった。