中国、ネットで腐敗摘発広がる 「公平」求める庶民の声

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タグ: ネット 腐敗摘発

発信時間: 2012-09-25 14:19:53 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 

インターネット中での「野次馬行為」が伝統的な観念を覆す日もそれほど遠くはないだろう。「草根ネットユーザー」一人ひとりの力は小さいものの、ネット上でそれが1つになり発揮する「バタフライ効果」は、目を見張るものがある。

例えば、陝西省林業庁は2007年、「農民の周正龍さんが、絶滅したと思われていた野生の華南トラの写真撮影に成功した」と発表。賞金2万元(約24万円)を授与し、写真を公開したが、ネットユーザーらの間でねつ造疑惑が噴出。結果、写真はニセモノと発覚して、翌年11月、周さんの行為は金銭目的の詐欺罪にあたるとして懲役2年6カ月・執行猶予3年の判決が下された。また、「検証もなしに写真を認定した」として官僚13人の処分が発表された。2010年には河北省の河北大学構内で、地元公安局の李剛・副局長の息子が酒酔い運転で暴走して2人の女子学生をひき逃げし1人を死亡させたが、捕まった際に悪びれもせず「訴えてみろ、俺の親父は李剛だ」と叫んだことが、ネット上で大きな反響を呼び、誰もが知る事件へと発展した。

インターネットが中国社会の文明化をサポートする過程で、「超高級」や「官僚」という言葉がいわば化学反応を発生させ、「草根ネットユーザー」が監督として世論形成を担う促進剤になっている。そして、官僚が身に付けている物や吸っているタバコ、所持する車などを特定する行為が流行。多くの庶民の「ぜいたく」に対する認識は、一部の官僚のイメージによって形成されるようになっている。今回バッシングの的となってしまった楊氏は、ネットユーザーによって身に付けている物すべてが暴かれてしまった。例えば、メガネは、世界一高級ともいわれるドイツの老舗「ロトス」で、その価格は、13万8千元(約166万円)はくだらないとの声もある。

8月29日にミニブログの取材に応えた楊氏は、高級腕時計を5つ持っていることを認めたものの、「どれも合法的に得た收入で購入したもの」と釈明。当日延安市で国務院(政府)が開催した、同事故の調査グループ業務会議では、自身の腕時計に注目が集まるのを避けるためか、終始腕組みをしている姿が観察された。

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