(2)干し柿のおかゆ
ヘタを取った干し柿2、3個とお米100グラムと一緒に煮ておかゆを作って食べると脾臓や肺の機能向上効果があり、整腸や止血作用がある。ただし、夏場に冷たいものを食べすぎたことなどが原因で、胃が不調な場合は食べるのを控えたほうがいい。
(3)蒸し干し柿
干し柿を綿ほどの柔らかさになるまで蒸して食べると、肺の機能向上や痰の解消につながる。また、慢性の気管支炎による咳や喉の痛みなどを和らげる効果もある。
「おいしくて薬効もある」と言っても、柿にはタンニンが豊富に含まれ、鉄分の吸収を妨げるため、食べ過ぎは禁物。さらに空腹時に食べると、脂肪を消化する胆汁の分泌も妨げられるので注意が必要だ。特に胆のう炎や胆結石、慢性胃炎、消化性潰瘍、潰瘍性結腸炎などの疾患を抱えている人や普段から消化機能が弱いという人は、適量にとどめておかなければならない。
このほか、柿は寒性の食べ物であるため、冷え性の人や体質の弱い人も食べる量に注意しなければならない。特に胃に問題を抱えている高齢者は食べるのを控えたほうがいい。一方、健康な人も「元気だから」といってたくさん食べても問題がないというわけではない。現在、夏に冷たいものを好きなだけ食べたことに起因する水ぶくれやおう吐、胃酸の逆流、腹痛、下痢などの症状を抱えている人が少なくない。さらに、李薬剤師によると「柿は糖分が高いため、食べた後、血糖値が上がる。そのため、糖尿病を抱えている人は食べてはいけない」。
「人民網日本語版」2012年10月15日