体重を計るだけでは、肥満かどうかを正確に判定できない。もっとも重要な指標は体脂肪率だ。成人の標準的な体脂肪率は男性で20%、女性は25%だ。ある研究では、19歳以上の女性の3人に1人は内臓脂肪型肥満という結果が出ている。この種の人は、ヒトの肥満度を表す体格指数・ボディマス指数(BMI、体重÷身長÷身長)が低いにもかかわらず、体脂肪率が基準を超えているというのが一般的だ。
全世界では現在、BMIを基に肥満かどうかを判定されるようになっており、世界保健機関(WHO)は30以上を「肥満」としている。
しかし、この指標は中国人には当てはまらないと考えている専門家も多い。なぜなら、同じ体重でも、黄色人種の体内の脂肪率は欧米人よりも高く、見た目には痩せていても、基準を超えているということがあるからだ。中国では、BMIが28を超えると、肥満の域に入ったと見られるようになっている。
「人民網日本語版」2012年10月16日