食欲の秋は栄養補給に最適の季節だ。栄養専門家はこの季節に魚類をたくさんたべるよう勧めている。魚類はさっぱりと食べやすく、たんぱく質など栄養価も高く吸収されやすい。一方、脂肪は少ないため、本当に健康的な食品だ。「人民日報」のニュースサイト「人民網」が報じた。
魚類に含まれているたんぱく質は豚肉の2倍で、非常に吸収されやすく、利用率が高い良質のたんぱく質というのが特徴だ。一方、含まれている脂肪は少なく、カロリーの取りすぎという問題は起きない。さらに、含まれている脂肪酸には血糖値を下げたり、心臓を保護したりするほか、がん予防にも効果的だ。
魚に含まれているビタミンDやカルシウム、リンなどの栄養素は骨粗しょう症の予防にも役立つ。女性は毎日一定量の魚を摂取すると、妊娠率の向上にもつながる。妊婦が魚をたくさん食べると、胎児の知力発育に良い影響を及ぼす。
では、どんな魚を食べるといいのだろう。
(1)草魚-----保温や貧血解消に効果的
草魚は日本ではあまりなじみがないが、中国では一般家庭の食卓にも良く並ぶ淡水魚だ。草魚を食べると、胃を温めたり肝臓の不調や貧血などの改善に役立つ。この秋はこの体に非常に有益で安価な草魚を買って食べてみるのはどうだろう。
さらに草魚を豆腐と一緒に食べると、胃を整えたり、体の中の余分な水分を出して、むくみを和らげたりする効果がある。また、心筋や子供の骨格などの成長に良い影響を及ぼす。冠状動脈心疾患や高脂血症、子供の発育不良、水ぶくれ、肺結核、産後の母乳が少ないなどの問題を抱えている人は、食事で治療をするという中国医学の発想を取り入れ、草魚を油条(揚げパン)、卵、コショウなどと一緒に蒸すと、非常に効果的だ。さらに冷え性になりがちな高齢者の健康増進にも一役買う。ただ草魚の肝には毒があるため、注意しなければならない。