日本には家庭用ゲーム機「PlayStation 3」(ソニー)や「Wii」(任天堂)、携帯ゲーム機「PlayStation Vita」、ニンテンドー3DS など多くのヒットゲーム機がある。また、代表的なゲームソフトにはドラゴンクエストやファイナルファンタジー、ゼルダの伝説、スーパーマリオ、ポケットモンスターなどがある。日本は世界最大のゲーム生産国で、数々のゲームを欧米諸国に進出させ大ヒットを記録してきた。しかし一方の欧米諸国のゲームは日本ではなかなかヒットしない。「人民網」が報じた。
日本の電子ゲームには以下の3つの特徴がある。
(1)レベルアップすることに達成感を覚える
米国人と日本人の違いは、前者はファーストパーソン・シューティングゲームが好きなのに対して、後者はロールプレイングゲームが好きで、自身が操るキャラクターがレベルアップしていく時の達成感を楽しむ。コミュニケーション学中の使用と満足理論の啓発を受け、米国の電子ゲーム研究者は「ゲーマーがゲームをするのには、▽達成感の追求▽ソーシャルコンタクト▽ゲームの世界に浸る---の3つの動機がある」と指摘。一方「コンシューマーゲーム中の達成感はゲーマーにとって重要な要素となっている」。
日本で最も流行したファイナルファンタジー(エニックス)とドラゴンクエスト(エニックス)には、レベルアップしていくために長い時間をかけて「修行」を積まなければならない。中国人は伝統的に儒教の思想の影響を受けており、「修行」は国家を治めたり、家を斉(ととの)えたり、平和にしたりするための根本で、「統治者から庶民に至るまでひとえに己の身を修めることから始めるべきである」と考えている。また「大学の道は、明徳を明らかにするにあり、民を親たにするにあり、至善(しぜん)に止(とど)まるにあり」との考えの影響を受け、日本の電子ゲームのエピローグで、ゲームの主人公が最高レベルに達したり、超最強の武器を手に入れたりし、善である状態にとどまるという意味の「至善に止まる」という状態に達する。ドラゴンクエストシリーズにでてくる「もろはのつるぎ」や「天空のつるぎ」、「王者のつるぎ」、2回攻撃ができる「はやぶさのけん」、ファイナルファンタジーシリーズの「ラグナロク」や「ソロモンの剣」などがゲーマーを夢中にさせる最強のアイテムとなっている。日本だけでなく、中国や韓国のゲーマーもオンラインゲームのキャラクターがレベルアップしていったり、武器などの装備を探したりするのが大好きだ。この種のゲーム形態は欧米人が好きなシューティングゲームとは明らかに異なる。