▽犬語翻訳機の適合率は低い
犬の「気持ち」は、本当に「人の言葉」に翻訳できるのだろうか?翻訳機の販売公式サイトを見ると、技術原理の説明には「犬の鳴き声や動作など生体信号におけるサンプルを集めた後、そのデータに関するスペクトラム分析やジェスチャー・動作のデジタル処理などDSP演算を行い、その結果を中国語として再生する」とある。
デジタル処理の専門家に聞くと、このような原理は可能だという。「これは携帯のボイスダイヤルや音声検索機能とほぼ同じ。犬が発した何らかの信号を集め、犬の気持ちを反映させ、中国語として翻訳する。つまり、音声の記録およびさまざまな犬の鳴き方に対する心理分析とも言える。機器を犬に装着し、犬の鳴き声がその分析に合てはまる、または類似の鳴き声だったとき、それが翻訳されて再生される」と説明した。
しかし「実際は犬が違えば、同じような気持ちであっても、犬が発する信号は違うものだ。その上、大型犬か小型犬かでも差が出るので、この機器の適合率はあまり高くないだろう」と指摘。「犬自身が統一した『言葉』を持つかどうかも現時点では何ともいえない。サンプル数が一定の規模に至ったとき初めて実際の状況が見えてくる」と語った。
「人民網日本語版」2012年11月7日