黒キャビアはロシア特有の貴重品で、フレッシュクリームを塗ったパンにつけ、口に入れてウォッカを飲めば、最高のグルメだといわれている。
チョウザメの魚卵は、世界で最も高価な食品のひとつであるキャビアの原料だ。イスラエルはチョウザメの主な産地であるボルガ川とカスピ海と遠く離れており、世界で最も主要なキャビア生産地であるロシアやイランと対抗することはできないが、イスラエル人はキャビア市場である程度の地位を保っている。
世界でベルーガ、オシェトラ、セヴルーガという3種類のチョウザメの魚卵からしかキャビアは作られないが、これらの中にも産卵の年齢によって等級が分けられる。ベルーガは最高級で、年間生産量はわずか100匹以内、キャビアの色は薄い灰色から、灰色、黒があって、 カスピ海の真珠と呼ばれる。
キャビアの貴重さはチョウザメの珍しさによるほか、チョウザメの卵からキャビアに加工するまでの過程がとても複雑だからだ。芸術のような熟練の技術と知識でしか、これはできない。ティファニーのダイヤの指輪がカット技巧のすばらしさで値段がとりわけ高いのと同じ道理だろう。
チョウザメはカスピ海で毎年、春秋2つの季節にしか収穫できず、春にとれたチョウザメからもっとも質のよいキャビアが作りあげられる。
チョウザメは陸揚げされてすぐに卵を採取し、選別して洗う。このとき、経験豊富な漁師が必要で、いくらの塩分量を見極め、魚卵の塩漬けを判断する。
普通のキャビアは零下2~4度で18ヶ月間保存できる。冷蔵庫でもわずか6~8週間しか保存できない。キャビアを食べるのに凝る人では、食器にも注意が必要で、貝殻、黄金、象牙などの材質で作られた小さなスプーンにキャビアを盛る。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2012年11月25日