12月21日は二十四節気の「冬至」。中国気象局は、1年で最も寒い季節の始まりと注意を呼び掛けている。
■冬至から19日後が1年で最もきびいしい寒さに
中国では冬至の日から春までの81に間を9分割し、各9日間を数える「数九」、またの名を「冬九九」が始まる。うち、冬至から数えて3分割目の19-27日目を「三九」と呼び、1年で最も寒さが厳しくなる時とされる。「最も寒いのは『三九』、最も暑いのは7月後半から8月前半にかけての『三伏』」という言葉もある。
■昼が最も短く夜が最も長い日
中国がある北半球では冬至の日、太陽の南中高度が最も低く、日の出、日の入りの方角が最も南寄りになるため、1年の間で昼が最も短く夜が最も長くなる日だ。この日を過ぎると、太陽の光が南から少しずつ北寄りに戻り、昼の時間も少しずつ長くなる。
■中国で冬至は「めでたい日」
中国医学では、冬至は陽気(体を温める作用がある機能的なもの)」が回復し始める日で、「めでたい日」と考えられている。中国の北方の人は餃子を、南方の人は羊肉スープや豆腐を食べてこの日を祝う。北方人であろうと、南方人であろうと、好きなものを食べる。家族や友人と集まって一緒に過ごせば、それだけで温かい冬至を過ごすことができる。
専門家によると、『数九』の季節は服をたくさん着ることや運動などをして体を鍛える以外に、昆布や海苔、ホウレンソウ、白菜、トウモロコシ、レンコン、ニンジン、山芋、百合、羊肉、牛肉などを食べると、寒さ予防に効果的という。
「人民網日本語版」2012年12月21日