長年にわたり中国の環境保護産業に注目してきた先駆的な環境保護サイト・谷騰環保網の王新星総経理(社長)もまた、この計画によって、環境モニタリング機器だけでも百億元規模の市場が誕生すると指摘する。
昨年11月初旬に、国内初の大気の複合汚染を対象としたハイレベルモニタリングステーションが広東省で始動した。王総経理の分析によると、十二五に基づき、大気の質のPM2.5をめぐるモニタリングだけでも、全国に1500カ所のモニタリングステーションが設置される見込みだ。これにより20億元を超える大気モニタリング機器の調達市場が誕生し、関連機器の市場規模は100億元を超えることが予想されるという。
また王総経理は次のように指摘する。現在、中国の都市で大規模な大気汚染を引き起こしているのは、なんといっても電力産業と自動車の排気ガスだ。このうち電力産業が今後の対策の重点になるとみられる。十二五期間には電力産業の脱硫装置の製造市場の規模が500億元を超え、運営市場の規模は2015年に328億元に達し、年間複合成長率は50%に上ることが予想される。また控えめにみつもっても、十二五期間には電力産業の脱硝システムの市場規模が1900億元を超えるという。
「人民網日本語版」2013年1月14日