各地域の1万世帯当たりの高所得世帯の数を分析すると、北京、上海、天津、広東省、浙江省の密度が最も高い。このうち北京の1万世帯当たりの高所得世帯は200世帯以上に達し、中国人富豪が最も密集する地域となった。遼寧省、山西省、江蘇省、福建省、海南省は第二のグループに属し、全国平均水準を上回った。貴州省、チベット自治区、河南省などは全国平均を下回り、1万世帯当たり20世帯ほどとなった。
◆富豪の統計学 未婚者は1%のみ
同報告書によると、中国人富豪の年齢は主に40-49歳に集中し、男女比は1.27:1となっている。彼らの学歴は、専門学校卒・大卒が6割以上を占めた。また彼らの99%が既婚者で、未婚者は1%のみだった。彼らの96%は、すでに子供を育てている。
彼らの多くは企業経営者で、全体の56%を占めた。このうち6割の企業が成熟期にあり、市場が十分に開発されており、収入・利益が安定している。
調査によると、高所得層は自由と安全・物質的豊かさ・家庭の幸福を資産の核心的定義としている。これは中国人富豪の、生活水準に対する普遍的な要求を示している。
最も重要な富の出所は創業で、高所得層の56%を占めた。その他は、専門経営者、専業主婦、技術者、プロの投資家、芸能人、スポーツマン、収集家によって占められた。将来的にはハイテク・医療保健分野から新たな高所得層が生まれる可能性が高いと見られている。
投資先について、高所得者は固定収益や信託等の商品に興味を示しており、株・不動産に対する興味が低下している。