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改革開放30年、中国障がい者事業の大発展
発信時間: 2008-09-04 | チャイナネット

 

8月30日に行われた障がい者芸術団による「私の夢」のリハーサルの様子。

 ■自己向上に励み続ける障がい者の姿が、社会を感動させ、人々の胸を打つ

 舞踊「千手観音」は不滅の記憶として多くの中国人の心に感銘を与えている。「『千手観音』が観衆に与える衝撃は、その芸術的表現のみならず、より重要なのは、自己向上に励み続ける障がい者の人格的な力を眼前に現すことにあるのです」と、中国障害者連合会宣文部の王涛副主任は語る。

 「自分は何もできない」と憂慮していた過去から、社会の公益事業に積極的に身を投じるようになった現在まで。改革開放以来30年、障がい者は自らの実際の行動によって、徐々に幅広い尊重を社会から獲得してきた。

 24年前に中国初のパラリンピック金メダルを獲得した平亜麗さんは、色鮮やかな世界を自らの目で感じることのできない障がい者だ。彼女が常人には想像もつかない苦難の歳月に耐え、3軒の按摩店を開業し自立することができたのは、「健常者と同じような生活を必ずする」という、一見簡単そうでありながら人々の胸を打つ信念に支えられてのことだ。

 過去30年間、改革開放は経済成長を促進すると同時に、障がい者事業の発展にも活力をもたらした。自己実現の道を見出し、改革と発展の成果を分かち合う障がい者がどんどん増えている。中国障害者連合会の湯小泉理事長は「現在では障がい者の就業率は80%以上に達します。国は農村部の障がい者1800万人余りと都市部の障がい者400万人余りに就業を斡旋しました」と説明する。

 ラジオに耳を傾けることは、視覚障がい者の楊清風さんにとって、かつては重要な情報源だった。現在では、たゆまぬ努力によって、自身がラジオ番組の司会者になった。楊さんは「わたしは全く自分の特性に依って努力し、就業を果たすことができたんです」と自信をもって言う。06年3月に揚さんの「1+1視覚障がい者音声工作室」が北京にオープンした。同僚の大多数も視覚障がい者だ。

 「わたしたちが制作する番組には大きく分けて2種類あります。1つは、日常生活に必要なさまざまな支援を障がい者に提供する番組。料理や外出といった基本技能を教えることなどです。もう1つは、障がい者関連の活動の報道。パラリンピックやスペシャルオリンピックスなどです」。揚さんは堂々と記者に語る。「自分自身が障がい者なので、障がい者のニーズをよく理解しており、どのように支援を提供すべきかを心得ています。たとえば目的地への行き方を教える場合、わたしたちの手助けはエレベーターのどのボタンを押すかといった具体的なことにまで及びます。非常に実用的で現実的なわけです」。揚さんたちが制作する番組はすでに中央人民放送局など10以上のラジオ局で放送されている。ラジオ局との長期的な協力の確立も検討中だ。

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