■障がい者を尊重し援助する良き社会風潮がたゆまず醸成中
「理解、尊重、配慮、援助」が社会全体のスローガンになった。自己向上に励み続ける障がい者の姿と、全国の広範な障がい者支援活動も、力強く社会に影響を及ぼし、社会風潮を変えた。改革開放以来、障がい者に対する人々の認識には深いレベルで変化が起き、障がい者を尊重し援助するという良き社会風潮の醸成が進んだ。同時に、都市と農村で、障がい者のために特別に設計された各種施設の建設が幅広く進み、特別に策定された各措置もあまねく実行に移されている。
現在では、北京市の123の地下鉄駅に障がい者用の昇降機が設置され、バリアフリーが実現されている。障がい者が駅に出入りする際は、職員が手助けもする。北京パラリンピックの開幕を目前に、北京では至る所で、車椅子昇降機、障がい者専用トイレ、ローフロアバスといった「バリアフリー」設備を目にすることができる。
しかもこれらは、全国各地で進むバリアフリー化の縮図に過ぎないのだ。障がい者を尊重し、ケアする「バリアフリー」の観念はすでに人々の心に深く浸透してきている。すでに民用空港はすべてバリアフリー化を完了した。一部の都市の銀行や郵便局では手話サービスが提供されている。図書館は視覚障がい者のためにオーディオブックを置いている。視覚障がい者用のネットソフトや聴覚障がい者用の通信機器を開発した企業もある。
ある聴覚障がい者の友人は、先日武漢から済南へ向かう飛行機に乗った際、安全上の注意事項を伝える画面に手話が添えられていたことを、非常に喜んだ様子で話した。「障がい者に配慮し、障がい者を尊重し、障がい者を対等な視線で見る観念が人々の心に浸透するにつれ、生活の中でのこうした温かい場面はどんどん増えていくはずです」――。
「人民網日本語版」 2008年09月04日 |