12日の記者会見で発言するゲイリー・フェイ・ロック米商務長官
ゲイリー・フェイ・ロック米商務長官は12日、米国がハイテク製品の対中輸出規制について再検討していることを発表した。
これはロック商務長官が訪中前に開いた記者会見で述べたもの。ロック長官は5月15日から25日まで、オバマ政権初の通商代表団を率いて中国とインドネシアを訪問する。
ロック長官は、「米国は安全面を考え、中国に輸出するハイテク製品を規制してきたが、これらの製品がすでに世界各地で見られるようになったため、規制しても意味がない。そのため、米国はこういった輸出規制政策について検討している」と述べた。
中国側は、米国がハイテク製品の輸出で保守的な態度を取っているのは中米貿易の不均衡が主な原因だと考え、米国にハイテク製品の対中輸出規制を緩和するよう呼びかけていた。
これについて、ロック長官は中国メディアの取材に対しても「中国からの輸入を制限するのではなく、中国への輸出を拡大することが米国の貿易赤字を解決するもっとも良い方法である。この目標を実現するため、米国は今後中国への商品とサービスの輸出に積極的に取り組む」と語った。
今回の訪中の主な目的は、クリーンエネルギー、電力備蓄・輸送関連技術などの売り込みだという。またロック長官は、「今回の訪問で米国の輸出のチャンスが広がり、米国の就業を後押しすると同時に、中国とインドネシアに関連技術をもたらし、ウィン・ウィンの効果が得られることを望んでいる」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2010年5月13日