通販サイト淘宝網のウェブページ
阿里巴巴集団傘下のネット通販大手・淘宝網と日本のソフトバンク傘下のヤフージャパンは1日、中日両国にまたがる通信販売プラットフォームを共同で開設した。これにより中国の消費者向けサイト「淘日本」と日本のバイヤー向けサイト「中国商城」が正式に運営をスタートし、2億5千万人の利用者と4億5千万点の商品を擁する世界最大のネット通販市場が誕生した。「国際金融報」が伝えた。
阿里巴巴集団の馬雲董事局主席兼最高経営責任者(CEO)は「淘宝網というプラットフォームを通じて、中日双方の小規模企業が新たに国境を越えた貿易ルートと市場を獲得するのを支援することをうれしく思う」と述べ、ソフトバンクの孫正義代表取締役社長は「中国と日本を代表とするアジアの経済は持続的に成長する見込みで、電子商取引(eコマース)は今後、成長を牽引する重要なパワーになるだろう」と話す。
「淘日本」と「中国商城」は阿里巴巴集団の「大淘宝戦略」に基づいたもので、基礎データを提供しあって双方のプラットフォームの完全な連携をはかると同時に、第三の企業を引き込んで関連の物流サービスやコールセンターサービスを提供するとしている。これは全く新しい商業チェーンが徐々に形成されつつあることを物語るものだ。