国務院国有資産監督管理委員会(国資委)の李栄融前主任は14日、天津市で開催された第4回夏季ダボスフォーラムで、「2002年から昨年まで、倒産した国有企業は毎年およそ5千社に達する。ここには中央企業(中央政府直属の国有企業)も含まれる」と発言した。新華社のウェブサイト「新華網」が伝えた。
李前主任は次のように述べた。
国有企業には成功したものもあれば、失敗したものもある。改革開放の当初から数えると、すでに少なからぬ国有企業が倒産している。こうした企業は各地に分散しているため、容易には把握することが難しいと考えられる。
企業が倒産するかしないかは、企業の大小とは関係ない。大きな企業もうまくいかなければ同じように倒産するのであり、大きいから倒産しないとはいえない。ほかの企業と同じように市場の規律に従って経営することが求められる。
企業がうまくやれるかどうか、カギは企業の規律に基づいて経営が行えるかどうかにある。私は米国のエンロンやリーマン・ブラザーズの倒産に強い衝撃を受けた。現代型の企業制度を整えた企業でも同じように崩壊することがある。最も肝心なのは、どのようにして企業をうまく経営するかということだ。
市場は優れたものが生き延び、劣ったものが姿を消すのが常であり、すべての優れたものは先を行くべきであり、劣ったものは倒れるのが当然だ。なぜなら、もしも劣った企業が退かなければ、その結果は深刻なものになる、という教訓が中国にはあるからだ。
企業は立っているか、倒れるか、どちらかだ。カギは企業発展の規律を知るために努力し、企業発展の規律に基づいて経営を行うよう努力することにある。およそ規律に反した企業は、遅かれ早かれ倒れることになる。
「人民網日本語版」2010年9月15日