物価が沸騰する今、人民元はどんどん価値をなくしているようで、毎日の必需品である野菜も大幅に値上がりしている。
厳冬のウルムチ市内では、卸売場の価格よりわずかに高い価格で野菜を販売し、「野菜を販売するお兄さん」と呼ばれる2人の男性がいる。この2人は司華徳さんと魏剛さんで、2人が現れる場所には多くの人が殺到。以前、衣料品の商売をしていた2人が急に野菜を売ることにしたのは、今の高い値段の野菜に不満を持ったためだ。
甘粛出身の司さんが最近、買い求めたピーマンは、1キロ当たり8元(約100円)。その高さに驚いた司さんは、そのことで野菜を売っている人と口げんかになった。そのあと司さんは、野菜市場の調査を始め、農村のピーマンは1キロあたり3.5元(約44円)ほど、新疆の1級野菜卸売市場では4.5元(約56円)で、居住区で売られる時には9元(約113円)ほどになり、一部のスーパーマではもっと高くなることが分かった。