日本の暴力団に所属している人のことを日本語では「ヤクザ」と言う。この「ヤクザ」と言う呼び方こそ、彼らが社会の中で蔑まれていた事を物語る。「ヤクザ」の語源は花札(日本式のトランプ)で行う博打(ギャンブル)「おいちょかぶ(Oicho-Kabu)」に由来する。札を3枚引いて合計値の一の位の大小を競うゲームである。つまり、0が一番小さい。この時に8,9,3の3枚を引いてしまうと合計が20で一の位は0なので負けとなる。8(や),9(く),3(ざ)は日本語では「ヤクザ」と読むことができる。つまり「ヤクザ」は「何の役にも立たない、価値がない」事を意味する言葉なのだ。
後に「ヤクザ」は、組織を形成して犯罪を行う「暴力団(Boryokudan)」と同じ意味で使われるようになった。マイナスの意味で使われる「暴力団」は、伝統的な信念などはなく、ただ私欲のために組織された暴力を振るう人々を指して、日本の警察が命名した。