中国は過去30数年間の高度成長を経て、世界2位の経済大国となった。しかし中国は環境面で大きな代価を支払った。世界範囲で見ると、省エネ・循環・低炭素が新たな発展方式になりつつあり、「グリーン工業革命」の幕が開かれた。一方で、中国の投資・輸出・内需を原動力とする経済発展方式は、持続が困難になってきている。
この3つの原動力のうち最も効果的である輸出は、ミドル・ローエンドの中国製造業によって成り立っている。しかしそれにより大量の資源が消費され、深刻な環境汚染が生じ、生態システムが退化する等しており、このような発展方式をもはや続けることができなくなった。
また中国の投資を原動力とする経済発展方式も続けられなくなった。かつて大部分の投資プロジェクトは、生態環境の破壊に注意していなかった。また投資を主な原動力とする経済発展による後遺症が、現在ますます表面化している。