07年10月、収穫したトウモロコシを手にした銀川市の農民
(3)財政収入は985倍に 政府のマクロ調整能力が向上
財政収入は、経済と社会の発展を調整するための政府の重要な土台となる。1950年に62億元にすぎなかった国家財政収入は、1978年には1132億元にのぼり、1999年には1兆1444億元に達した。21世紀に入ってからは飛躍的増加の段階に入り、08年には6兆1317億元に達し、1950年の985倍となった。
国家統計局の報告によると、国家財政収入の急速な増加に伴い、経済や社会の発展に対する政府の調整能力は日増しに高まり、力を集中させて大事業をやり遂げる社会主義の優位性が発揮されている。
(4)食糧生産は3.7倍に 食糧問題解決と工業発展の土台に
世界で最も人口の多い中国では、食糧問題や農業生産は大きな重要性を占めている。2008年の中国の食糧生産は1949年の3.7倍に達し、5億2871万トンを記録した。1952年には339万トンに過ぎなかった豚・牛・羊の食肉生産量は5337万トンに達した。
中国の農業生産環境は不断に改善している。中国の有効灌漑(かんがい)面積は1952年の1966万ヘクタールから2008年には5万8472万ヘクタールに拡大した。農業機械の総動力は18万キロワットから8億2190万キロワットに増えた。
国家統計局の報告によると、中国の農産品の供給は世界5分の1の人口の食糧問題を解決しただけでなく、工業化プロセスを支える重要な力となった。
(5)粗鋼年産が16万トンから5億トンに 世界の製造業大国へ
工業は近代化の根幹となる。国家統計局の報告によると、中国の工業の急速な発展は、基本的な生活必需品の不足問題を解決しただけでなく、中国を世界の製造業大国に押し上げた。
中国の主要工業品の生産量は大幅に増加した。2008年と1949年を比べると、粗鋼生産量は16万トンから5億92万トンに増えた。紡績糸生産量は32万7千トンから2149万トとなった。中国は、初級工業品を製造する発展途上国から世界の製造業大国へと成長した。国連の資料によると、中国製造業の付加価値額の世界シェアは1995年の5.1%から2007年の11.4%に上がった。