中国には経済の安定的かつ比較的速い発展を維持する条件が備わっている
『中国新聞社』記者の質問に答えた際、次のように答えた。
近年、中国の経済は安定的かつ比較的速い発展を維持している。しかし、現在においても、将来においてもこれを功績として、それに居すわることはできない。
中国の経済には大きな問題が存在しており、依然として不安定で、アンバランスで、非協調性があり、持続性を欠くなどの構造問題がそれである。
経済の不安定というのは、投資伸び率が高すぎで、貸付規模が大きく、貨幣流動性が高く、外国貿易と国際収支がアンバランスであるということである。
経済のアンバランスというのは、都市部と農村部間、地域間、経済の発展と社会の発展の間のアンバランスである。
経済の非協調性というのは、第1、2、3次産業のアンバランス、投資と消費のバランスが取れておらず、経済成長は投資と輸出への過度な依存である。
持続性が欠くというのは、中国はまだ省エネ、エネルギー消費削減問題や環境保護問題を上手に解決していないということである。
これらの問題はいずれも早急に解決しなければならない差し迫った課題であると同時に、これらの問題の解決には長期的な努力を必要とするものである。
中国の経済は長期間安定的かつ比較的速い発展を保っているが、この調子は継続できるかどうかについて、その答えは中国には経済の安定的かつ比較的速い発展を維持する条件は備わっているということである。最も重要なことは、中国がかなり長い期間の平和的環境を獲得し、経済の発展に力を入れることが可能である。次には、中国には大きなポテンシャルが潜んでいる国内市場ニーズがある。ただ、よくできるかどうかは政策および政府の対応能力がポイントとなる。
今後、中国は引き続き国内需要、特に消費需要の拡大に力を入れ、改革開放を推進し、体制や構造上の障害と取り除き、知識と技術の革新を進め、しっかりした経済成長の基盤を確立させ、省エネ、エネルギー消費の削減および汚染物質排出の削減を推進し、中国の発展の持続可能性を維持する。
この課題の解決は、きわめて困難なことであるが、「中国には自信がある」。
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